
ここだけの話ですが、日本語とイタリア語は発音が似ています。もちろん最初はなれない発音もあるかもしれないけれど、基本的にカタカナ表記で練習できる読みがほとんどなので、アクセントのコツさえ覚えれば意外とイケると思いますよ、初心者の人でも。つまり、英語で外国語に挫折した経験がある人でも、実際に通じるイタリア語が話せるようになるのは思いの外早いんじゃないのかと思います。ホントに勉強すればの話ですが。
『MTよい子の教養講座』で紹介するのは、その意外と日本人向きなイタリア語ではなく、更にその入門編的な二ッポイタリアーノです。ちょっとだけイタリア語の単語を日本語の中に混ぜて使用し、専門家筋では「二ッポイタリアーノ」、研究家筋では「なんちゃってイタリア語」と呼ばれる現代語講座。前回からの続きなので、今回も使用例の列記という形式になります。
イタリアでの挨拶に欠かせない「チャオ!」も便利な二ッポイタリアーノになります。ここでのポイントは、「こんにちは」の場合が「チャオ!」と1度だけで、別れ際の「じゃあ、またね」とか「バイバイ」が「チャオ、チャオ」と2度繰り返すところ。つまり、同じ言葉で出会いも別れも利用できる優れものなんです。アイスクリームの棒が飴になっていたりする、1つで2度楽しめる商品がありますが、同カテゴリーかも。言語学的には、ネアンデルタール人が使っていたという「フンガ」、「フンガ、フンガ」が近いかもしれませんね。実際は、別れ際も「チャオ!」が1度だけでもOKですが、特に電話でのお別れの言葉に「チャオ、チャオ、チャオ」と2度ならず、3度、4度と繰り返す傾向にあるようです。別れの際には「チャオ!」の叩き売りをしましょう。
動詞ではなく形容詞なので、比較的使用難度が低い表現に「トロッポ」というのがあります。「多過ぎ」とか「辛過ぎ」とかの「過ぎ」を表します。「ちょっと最近お腹がトロッポ(出過ぎ)になってきたので、ジムに通うことにしたよ」とか「この前のレストランは美味しかったけれど、塩がちょっとトロッポ(入れ過ぎ)気味だったかなあ」みたいに使います。直接的な言い回しを避けたいときに使えるかも。
イタリア名物のショーペロとは、ストをすることを意味します。つまり英語のストライキなんですが、日本では「○○が24時間ストに突入」なんてニュースはすっかり時代遅れな感じなので、よほどのことがなければストにストに遭遇することはないんじゃないのかと思うけれど、イタリアでは日常茶飯事です。
動詞としてのショペるは、「今日という今日はあの上司の発言が頭に来たから、明日から2日間ショペっちゃうもんね」とか「タクシーがショペっちゃってて、空港からここまで電車で40分もかかったよ」と使用します。実際にイタリア旅行中にショーペロに遭遇する確立は高いので、この言葉も覚えておくと、なぜ地下鉄が動いていないのか、なぜ飛行機がキャンセルになってしまったのか、悩まなくてすむかもしれませんよ。
今回はここまで、チャオ、チャオ。
