
サンレモ音楽祭が始まりました。日本の紅白にちょっと似ているかもしれないイタリアの音楽祭です。ただ、イタリアのそれは、参加歌手が「その年の新曲」を歌い、審査の結果その年の優勝曲を決める形式なので、厳密にいうとむしろ「レコード大賞」に近いですね。
このサンレモの特徴は、イタリア的に延々と続く構成。上記の紅白やレコ大と違い、何と5日連続で催される一大イベントです。そもそもサンレモ市自体が観光の街で、音楽の祭典が同市の看板のようになっています。すぐ近くのカンヌでは「映画祭」があるので、こっちは「音楽祭」で行こうということなのかもね。
古い話ですが、おいらが子供だった頃には、日本のレコード大賞新人賞を受賞した歌手がサンレモ音楽祭に招待されるシステムが(数年間)あり、毎年ゲスト出演していたようです。トシちゃんがサンレモに出ている映像を見た記憶があります。白地に赤の薔薇が刺繍してあるスーツでした。
とにかく連日連夜と続くイベントなので、間延びしてしまう傾向があります。ニッポイタリアーノでは、話が長くなることを「サンレモする」といいます。自動詞では「サンレモる」です。「ちょっとあの人の話、サンレモしちゃってるね」とか「ごめんごめん、ちょっと電話でサンレモっちゃってたら遅れちゃった」と使います。
これも古い話になりますが、ジョヴァノッティが「Tanto tanto tanto tanto, Tanto tanto tanto tanto」と、タントを呪文のように続ける曲があります。タントはイタリア語で「とても」を表す言葉です。「大大大好き」の大もTantoです。日本語で「タント召し上がれ」というときも、「沢山召し上がれ」という意味だけれど、ニッポイタリアーノ語法でも同じように「タント召し上がれ」と言い換えることが出来ます。
「今日はタント走ってきたから、ダイエットの心配をしなくても夕飯が(タント)食べられる」のように、自然に日本語に溶け込むことが出来るニッポイタリアーノなんだけれど、あまりにい自然なため、人によってはただ「訛っている」と思われることも覚悟して使用しましょう。
旅行中のリストランテで、お腹いっぱい食べたいときは、注文した品の名前の後に「マ、タント、タント」と言いながら、手で山を作るようなジェスチャーをすれば、量のサービスをしてくれるかもね。
別の自然派なニッポイタリアーノに「Gia(ジャ)」という言葉があります。イタリア語で「そうだったねえ」「はい、はい」を意味することもある「ジャ」は、相手の質問に答えたり、相槌を打つ場合に「ジャ」とか「ジャ、ジャ」と2回続けて使います。
「○○は××なんだって」「ジャ、ジャ」のように使います。「そうジャ、そうジャ」と応用して答えれば、それはもうニッポイタリアーノというよりも、ただの岡山弁に聞こえるかもしれません。
やはり旅行中のリストランテで、ウェイターさんがオススメしてくれた料理を「どう、美味しかったでしょう?」なんて聞かれた場合は、「ジャ、ジャ、ほんまうまかったでぇ」
外出することをイタリア語で「Uscire(ウシーレ)」と言いますが、ニッポイタリアーノでは「ウシる」と言います。
「明日の夜は彼とウシる約束があるから、先に帰るね」のように使います。
うれしい外出の事は、短縮形で「ウレウシ」と表現することもあります。
「へえ、明日はウレウシなんだぁ、よかったね」とか。
