
さて、ミラノはここ数日雨がちであまりすっきりしない天気です。でも、おかげであまり暑くなり過ぎないので、これはこれで悪くはないかも。
この夏期間、仕事場は若者が複数インターンをしにやって来ます。日本にはないシステムなので、ちょっと説明する必要があるかもしれないと思い、ちょっと書いてみます。
イタリア、というかミラノには沢山小さいデザイン事務所があり、デザインを勉強している学生は、卒業前に2ヶ月から6ヶ月ほど実際の事務所とかデザイン会社でインターン(イタリア語ではスタージュ、日本語では見習い期間か?)をすることが義務付けられています。それで、おいらの仕事場にも、常に誰か若者がいるようになっています。
おいらが日本の大学を卒業して、イタリアに1年ほど様子見というか修行に行ってこようと思い立った時、大学の教授が個室に呼んでくれて、「そうか、ミラノならどこの事務所でも若者が見習いで働かせてもらえるシステムがあるから、どこか体験できるといいなあ、ソットサスのところでも、メンディーニのところでもとってくれるはずだ。」と教えてくれました。その時は「そういうものか」と思っただけですが、それから実際に自分の作品集を持ってミラノにやって来て、住所を調べた目ぼしいデザイン事務所に連絡をとり、アポイントをとり、面接に回りました。
当時はインターネットとかなかった時代なので、電話帳で電話番号を調べ、手書きの履歴書を近所のFAXサービス屋さんから送っていましたっけ。
そうやって苦労して約束した事務所へ出向いても、そう簡単には空きポストなんてないので、事務所めぐりもそれ自体が結構な仕事というか労力でした。その点、今の学生はメールで世界中に履歴書を送れるし、ずいぶんと楽にはなっているようです。昔に比べれば。
さて、おいらはそうやって自分も苦労した思い出があるため、可能な場合は割と寛容にインターンを受け入れるようにしています。そうしていたら、この夏はリクエストが多数重なっていたので、通常よりも多く受け入れています。ちょうど夏の間だけ仕事場に空き部屋が一つあったので、若者達にはそこを作業部屋に開放してあります。
ミラノの学生は3人で、イタリア人、韓国人、トルコ人、アメリカからアメリカ育ちの韓国人、イギリスからルーマニア人、ポーランドからポーランド人の学生が集まります。どうも、この夏の公用語は英語になりそうです。
昨年は、イタリア人、ブラジル人、トルコ人、イスラエル人という構成でしたが、イタリア語で大丈夫でした。
若者は、複数集まれば、そっちで勝手にグループになってくれるので、逆においらの方は全て面倒を見なくてよくなります。おいらも気分的は若者のグループの一員だけれど、仕事の関係上、指示を出す人間はちょっと外れていた方がいいみたいです。
ミラノの面白いところは、こうやって文字通り国際的な人たちと一緒に仕事をする機会が持てるところ。若者だけではなく、仕事を依頼してくれる人もミラノには世界中から集まる仕組みになっているんですよね。ただ、おいらのところは最近イタリア国内の仕事ばかりですが。
昔からの夢である、日本企業から仕事の依頼を受けるというのは、いまだ実現してません。誰かいませんかねえ仕事依頼してくれる人。
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