
今年は約3週間の夏休みをとって日本で過ごすことに決めていたので、出発前までに片付けておかなければならない仕事がいろいろありました。仕事以外にもいろいろと所用が重なり、出発の日の朝まで予定がびっしりと詰まっています。昨年は、とある仕事のために日本行きを見合わせたので、おいら自身には2年ぶりの一時帰国になります。
我が家の庭のいちじくの実がやっと収穫できるようになり、この週末にいくつか食べました。これが3週間留守にして帰ってくる頃には、収穫し損ねた実がぼたぼた地面に落ちて大変なことになっていることが予想されます。それで、最後の収穫だけして今年は終わりになる見込み。まあ、そんな年もあるのだ。
昨年の8月はほぼ全ていちじくを収穫できたので、沢山取れた実は食べきれない量になり、いちじくのジャムを作りました。
さて、毎年日本に一時帰国の際は、あれこれ食べたいものがあるのだけれど、今年は放射線汚染の問題が日に日に大きくなっているため、手当たりしだい食べるという感じにはいきそうにありません。原材料の産地とか、いろいろと気にしながら食べることになりそうです。
この、おいらの夏休み先の日本という国、おいらがイタリアにやって来た頃には、バブル経済崩壊後という時期にも関わらず、世界的にまだまだ輝いていた国でした。ハイテク産業はまだ威厳を保っていたしね。カズがジェノアにやって来た時だって、選手としてよりも、その移籍に絡んで動くマーケティング面でのお金の方に話題は集中していた時代。
当時はミラノでイタリア人に「なんでイタリアに来たの?日本にいた方がお金稼げるんじゃないの??」なんてよく言われました。最近そういうことを言う人はいなくなりました。
ここ20年、日本は成長しないまま過ごしたとよく言われますが、それでも日本にいれば「世界一治安のいい安全な国」とか、「世界一住みやすい国」とか、いろいろな固定観念は20年前のままのらりくらりしていたところに、今年の原発事故で、そういうもろもろの神話まで崩壊してしまいました。
おいらは、この大震災と原発事故とその後の汚染問題で、いままでのらりくらりと前に進むのを避けていた人達が、本気になって日本をもう一つ先へ進めるために動き出すことを期待しています。自然エネルギー利用の分野では既にいろいろな動きがありますが、そういう動きも政府主導ではなく、民間で話が進んでいるのは逆にいいのではないのかと思います。政府のリーダーシップ云々がよく問題になるけれど、元々日本は政府主導で繁栄していた国ではないし。
地震や津波よりも、もっともっと巨大な損害を日本に与え、これから先も与え続けることになった原発事故問題。日本にこんなに大きなダメージを与えた一企業の東電は、未だに存続し、社員は未だに給料どころかボーナスまでもらっている状態。それで、政府の中にはそんな企業を救済しようとする人までいる始末。この救済しようとする人達は、個人的に選挙を助けてもらったり、お金をもらったりできた東電からのパイプを失わないために東電存続を願うのであって、国とか国民とかいうレベルで物事を考えられない人達なのです。
ホリエモンなんかは他の大企業なら問題になりもしなかった問題で投獄されたけれど、地球の海を放射線汚染水の大量放出で汚染した国際犯罪の元凶である東電の幹部は、投獄されることもなく、今日も避暑地でおいしいものを食べている。日本はそういう国になってしまったというのは悲しいけれど、若い世代には今回の諸々のショックから、ちょと違った方向へ日本を作り直そうと思う人達が出て来ることを期待しています。
外から見るとよく分かることもあるけれど、中からしか見れないこともあるので、おいらの夏休みは日本のなかからこの国を観察することも目的の一つになっています。夏休みの一番の目的が「ふるいちぶっかけうどん」をたべることと言うのは変わりませんが。
