2015年07月18日

いやだなあ...

ちょっと長くなりますが、前置きで朝日新聞からの抜粋です。

新国立競技場基本構想国際デザイン競技 審査とその後の経過について、新国立競技場基本構想国際デザイン競技審査委員長 安藤忠雄さんのコメント。
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老朽化した国立競技場の改築計画は、国家プロジェクトとしてスタートしました。「1300億円の予算」、「神宮外苑の敷地」、オリンピック開催に求められる「80,000人の収容規模」、スポーツに加えコンサートなどの文化イベントを可能とする「可動屋根」といった、これまでのオリンピックスタジアムにはない複雑な要求が前提条件としてありました。
(中略)
世界から46作品が集まりました。
(中略)
委員会の総意として、ザハ・ハディド氏の案が選ばれました。

審査で選ばれたザハ・ハディド氏の提案は、スポーツの躍動感を思わせる、流線型の斬新なデザインでした。極めてインパクトのある形態ですが、背後には構造と内部の空間表現の見事な一致があり、都市空間とのつながりにおいても、シンプルで力強いアイディアが示されていました。とりわけ大胆な建築構造がそのまま表れたアリーナ空間の高揚感、臨場感、一体感は際立ったものがありました。
(中略)
世界に日本の先進性を発信し、優れた日本の技術をアピールできるデザインを高く評価し、ザハ・ハディド案を最優秀賞にする結論に達しました。実際、その力強いデザインは、2020年オリンピック・パラリンピック招致において原動力の一つとなりました。
(中略)
発注者である日本スポーツ振興センターのもと、技術提案プロポーザルによって日建設計・日本設計・梓設計・アラップが設計チームとして選ばれました。2013年6月に設計作業が始まり、あらゆる課題について検討が行われ、2014年5月に基本設計まで完了しました。この時点で、当初のデザイン競技時の予算1300億円に対し、基本設計に基づく概算工事費は1625億円と発表されました。この額ならばさらに実施設計段階でコストを抑える調整を行っていくことで実現可能と認識しました。
(中略)消費税増税と物価上昇にともなう工事費の上昇分は理解できますが、それ以外の大幅なコストアップにつながった項目の詳細について、また、基本設計以降の実施設計における設計プロセスについては承知しておりません。更なる説明が求められていると思います。
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英国ロンドンにあるザハ・ハディド氏の事務所は17日、以下のようなコメント。
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「新国立競技場が2019年のラグビーW杯、20年の東京五輪の主会場になり、今後50年から100年間、日本のスポーツの拠点となるよう、日本スポーツ振興センター(JSC)とともに努力してきた。
(中略)
私たちは主な競技場や文化施設の建設で実績を残しており、特に12年ロンドン五輪では大きな成功を収めた。コスト面に配慮した競技場の設計もできるし、JSCが求めているような、汎用(はんよう)性があってしっかりした国立競技場のアイデアを出すこともできる。

工費が膨らんだのはデザインのせいだと昨今報道されているが、それは違う。我々のデザインは、日本の建設会社の能力に応じた基本的な資材や技術を使っており、JSCの想定する予算に合致するものだ。東京の物価が急激に上がるなかで工費を抑えることと、決められた工期を守ることが本当に難しかった」
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安藤さんのコメント抜粋からも分かるように、ザハ・ハディド案は「その大胆な建築構造がそのまま表れたアリーナ空間の高揚感、臨場感、一体感は際立ったものがあり、それが世界に日本の先進性を発信し、優れた日本の技術をアピールできると期待され、実際、その力強いデザインは、2020年オリンピック招致において原動力の一つとなった」ことは確かです。(イタリアを含め)世界中の雑誌などに「未来のスタジアム」的扱いで報じられ、東京にこんなのが出来るんだと驚かせたのも事実。

おいらもデザインの仕事をしていますが、「世界に日本の先進性を発信し、優れた日本の技術をアピールできる」デザインとして素晴らしい案だと思っていました。そしてそれを求めたのが新国立競技場基本構想国際デザイン競技審査委員会で、基本設計に基づく概算工事費でも何とかなると判断できたことがうかがえます。問題なのはその後の実施設計段階で大幅にコストアップしたことで、今回の白紙騒動になったこと。

ここでザハ・ハディド事務所側がコメントしている「コスト面に配慮した競技場の設計もできるし、JSCが求めているような、汎用(はんよう)性があってしっかりした国立競技場のアイデアを出すこともできる」というのが重要。なぜなら、ホントにその道の超一流のプロなんですから、最初の案が問題なら別の案だって出せるのです。そもそも、上記の過程が示すように、元々オリンピックを東京に呼ぶための目玉として、世界にアピールできるインパクトのある、夢のある案を求められたのでザハ・ハディド事務所はそれにあった案を出したのであって、そういう意味合いでは既に大成功を収めているわけです。そんなに「施工費1300億円の予算」が重要なら、必ずその予算で作れる案を考えることだってできるのです。まるで彼女が好き勝手したデザインのために問題が生まれたような報道は発注した日本人側から慎むべきことなのです。

問題があるとすれば、安藤氏のコメントに出て来る日建設計・日本設計・梓設計・アラップの設計チームが概算工事費を出した段階から実施設計段階までにやれるべきことをしなかったことなのです。あまりにずさんな概算工事費を出したか、関係者がみんな儲かるように実施設計したか、とにかく問題はここの段階にあるのです。

おいらの仕事でも、ある製品をデザインして製品化するまでには何度も設計のやり直しをします。元のデザインは気に入ってもらっていても、さらに製造段階でコストダウンするために細部のデザインや素材の見直しをするのは当たり前なんですね。

残念ながら今回のような騒ぎになり、見直しすることになった新国立競技場ですが、まずはザハ・ハディド事務所側に、「コスト面に配慮した競技場の設計、汎用(はんよう)性があってしっかりした国立競技場のアイデア」を出してもらうのが筋道だと思います。たぶん今まで反対していた日本の建築家のグループもアイデアを出すと思いますが、コンペにするなら私情を挟まない専門家の審査委員会が必要になりますね。なぜか叩かれている安藤さんが再登板してくれるかどうかは疑問だけれど。

東京オリンピック誘致の頃ザハ・ハディドさんのデザインしたスタジアムの完成予想図をイタリアの雑誌で初めて見た時にはちょっとびっくりしました。東京で新しい国立競技場を作るなら磯崎新さんとかが任せられるんじゃないのかとぼんやり考えていたら、めちゃくちゃインパクトのあるカッコいいスタジアムだし、一目でザハ・ハディドさんのデザインだと分かるし、日本人にしてはかなり勇気を出した選択だと思いました。それだけ本気でオリンピック誘致をしたかったのだと思いました。このインパクトは世界中の人にも「おっ!」と思わせたはずで、ある意味、今更白紙で検討なんていうのはオリンピック誘致で負けた国の人にとっては「詐欺行為」っぽく映るかもしれません。「あんなすごいの作るって言ってたのに、もうちょっとしょぼいのに変更します」って選挙後に言うんだからね。

そう、今回の騒動でも気になるのはいつもの日本人の内向きな報道ぶり。誘致の選挙での公約を破るような「白紙宣言」なのに、何か勝ち取ったかのような発言をしている人達や、世界文化を全く理解できない田舎のおやじのような下品な発言をする森(元首相)みたいな人間も出てくる始末。誘致の選挙で争った他の国の人にはどう説明するのだろう?まあ、あそこでも安倍が「福島の汚染は完全にブロックされています」なんて大嘘ついているんだから、なんだかものすごいモラルの低い国みたい。これでメインのスタジアムまで超地味な最終案とか、いやだなあ。

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2014年12月11日

続日本はやばいね

さて、久しぶりの更新です。

今年は個人的にいろいろと重大なことがあった1年でしたが、この話はまた別の機会に。

しかし、イタリアで生活しながら、外がら見る日本という国は解決すべき問題が山積みになっているようです。

気になる問題のひとつに過激なヘイトスピーチをしている頭の悪い人が後を絶たないこと。
在日の人達の問題は日本人が作ったという歴史的な背景も分かっていない、ホントに可哀想な人達。世界の流れからほど遠い、極度に田舎者な思考回路を持つ時代遅れの人達。それでいて焼肉は食べに行くんだろうから、手の付けようがないよね。でも、そんな人達の行動を容認している日本の一般社会も相当おかしい。日本が戦争責任の問題をあやふやにした教育、政治を続けて来た結果なのかもしれないね。

思うんだけれど、失われた20年とか言われている今の時代の日本は、経済的に低迷しているだけが問題なのではなくて、その間に一般的モラルが急降下してしまったのかも。と、最近感じています。上記のヘイトスピーチもそうだけれど、未だに世界の海洋汚染を垂れ流しにしている原発事故処理問題。最近ではこの問題も、時々海外のニュースで警告的な記事が出る度、ネットではそこそこ話題になるけれど、日本国内の報道では出来るだけこの問題に触れないように、みんなが忘れるように扱っているようです。日本の人達も、出来るだけ考えないで生活することに慣れてしまっているようで、ちょっとぐらいの放射能汚染なら気にしないでなんでも食べる世の中になっちゃってるし。今でも真剣にこの問題について情報収集している人はどのくらいいるんだろう?ただ、じゃあ何をすればいいのかと言うと、個人レベルでは対処のいようがない問題でもあるので、選挙の時に反原発の党にと評するくらいしかできないのかもしれないけれど。

次の東京オリンピック開催で世界中からお客さんを招くことになる前に、諸々の状況を改善させておくのも日本の責任だね。新年に万博を開催するミラノがどのくらい準備が出来ているのかもちょっと心配だけれど。

http://www.asahi.com/articles/ASGD96S4FGD9PTIL03V.html?iref=comtop_6_01

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2014年07月01日

日本はやばいね

集団的自衛権の行使容認で自公正式合意というニュースがあります。これはずっと前から自民党のタカ派の人達が望んでいたことなので、安倍はこういうことを閣議決定するのを自分の使命だと思っているのでしょう。でもね、これは間違っている。

日本という国は特殊な地理条件もあり特殊な歴史と特殊な国民性を持っているけれど、いいところもあれば悪いところもあります。この集団的自衛権の行使容認というのはその悪いところのひとつを目覚めさせるきっかけになるでしょう。だから間違っているのです。

3.11後に日本の悪いところがいろいろと表に出て来て個人的に失望しているけれど、こんな閣議決定がされるようでは、ホント日本はやばいと思っているところです。

安倍みたいに戦争がしたくてたまらない人間は、未だに頭の中が戦前の世界構図で成り立っているのでしょうが、今の時代に日本が戦争が出来る状況にしても何も得るものがないことは明らかで、国外での戦争放棄を貫いた方がよっぽど国、国民のためになりますよ。そして何より日本の徳のためにね。

安倍や自民党の人間がどうしてこういう憲法解釈を急いで閣議決定させたいのかといえば、直接的には中国や北朝鮮、近年では韓国も含めて国境線の問題があるので、先手を打ってこちらにも力には力で対応する覚悟があるという準備をしておきたかったのだと思います。ただ、近年の島を巡る国境戦問題にしても、戦後に日本が明確な処理をしておかなかったことが原因なのだから、力で対応する準備をするというのはそもそも問題の根本を理解出来ていない証しなんですよね。大体、戦前の時代には、アジアで産業改革が進んでいたのは日本に限られていたから日本が力で隣国をねじ伏せることが可能だったのだけれど、今では中国も韓国も日本並み、あるいはそれ以上に産業改革が進んでいるのだから、戦前のように強い日本を夢見るタカ派の人達には、どのみち勝ち目はないのです。

そんなどうでもいいことにエネルギーを費やして、世界から「愛国主義の安倍が日本を右翼化している」と警戒されるようになることよりも、まずは、日本として、未だに全然収集がついていない福島の原発事故の放射能汚染対策に本気で取り組んでほしいなあ。

東京オリンピック開催を勝ち取るために、安倍は全世界を前に「福島の放射能汚染対策は万全で、汚染水は完全にブロックされている」と大嘘をついていたけれど、今日も、明日も、これからも世界の海を汚染し続けている状況に変わりがないことに責任を感じないんでしょうか。

まあ、戦争とか国境紛争とかの問題は、何十年、何百年のサイクルの話なので、今の日本人が間違えても、次の世代で方向修正出来る話ではありますが、放射能汚染の問題は、何千年、何万年のサイクルなので、子供や孫といったサイクルのレベルではないのです。それも、日本が汚染し続けている海は地球の全ての海につながっているというのに、未だに東電任せのテキトーな事故処理しかしない日本。しかもまた戦争がしたくてたまらなくなっている日本。繰り返しますが、ホントやばいでしょ。

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2014年06月13日

歌手デビュー

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なんとW杯開幕に合わせ、歌手デビューすることになりました。カルフールのCMでイタリア国歌を歌っています。

興味のある人はこちらからどうぞ。W杯期間中はイタリアのTV、ラジオ、駅の構内スクリーンなどで使われるそうです。

カルチョ好きが高じて、とうとうこんなことになってしまいました。でも、応援するのはイタリア代表に限らず、もちろん日本代表の大活躍も大いに期待しています。あと、特にどこの代表チームでということに関係なく、インテルに在籍する選手、在籍した選手の活躍も楽しみにしています。

まあ、これを機に歌手になるとか、役者になるとかってことはないのですが、面白い経験をさせていただきました。しかし、歌って踊れるデザイナーってどうだろう?日本の企業でイタリア国歌の歌えるデザイナーを探しているところがあれば、ぜひご一報ください。

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2014年06月12日

W杯が開幕

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いよいよW杯が開幕します。

イタリア国内では、イタリア代表結構いけるんじゃないか説が有力です。イタリアよりも確実に強いのはブラジル、アルゼンチン、スペインだけなんじゃないのかというのが理由その1。その2は、前々回にイタリアがW杯優勝したチームよりも、今回のチームの方が強そうということ。まあ、ふたを開けて見なければ誰にもホントのところは分からないので、楽天的意見は今の内にということかもしれません。

イタリアが優勝すれば、W杯の優勝回数でまたブラジルに並ぶことになりますが、そんなことを開催国のブラジルが黙って見ているわけもないので、いろいろと見どころは尽きませんね。ここからの1ヶ月。

イタリアでの前評判で、日本代表は苦労しそうという予想ながら、日本の入っている予選グループが最も予想し辛いという意見もあります。要はどこが勝ちあがってもおかしくないグループということですね。日本代表は、身体能力的に勝る相手の攻撃陣をどのくらい守備でかわせるか、絶対的なストライカーの不在をどう補って得点するかの2点が課題とされています。中盤からトップ下までのプレーには、質、連係とも定評があるので、その前と後ろが上手く機能すれば大化けの可能性もあるということです。以前よく日本代表にあてはめられていた世界レベルでの経験不足というのは今回書かれていません。代表チームの半分はヨーロッパでプレーしている時代だし、初出場の頃に比べたら随分と認知されてはいるので、それも長年の成果ですね。

しかし、時差の関係で、日本戦はイタリア時間の午前3時とかなんだけれど、ちゃんと見られるのかしら。

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2014年05月16日

長谷部選手の話

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AERAでサッカー日本代表でキャプテンを務める長谷部選手のコラムが連載中です。彼はドイツのクラブチームで長年活躍していて、ヨーロッパからの視点で書くのだけれど、おいらなんかから見ると(有名な選手になるとコメントが八方美人になりがちな中)結構言い辛そうな話題にもきちんと自分の意見を発信していて感心します。

4月14日付けのコラムでは、浦和レッズの試合で差別的な横断幕が掲げられた問題から、ドイツでの例などを交えながら、日本はもっと開放的になるべきだという持論を展開しています。最後は、スポーツに限らず、移民を受け入れる制度の見直しをしなければ、この時代に日本が世界で生き残ることが難しくなるという感想で終わっていますが、海外で生活しているおいらには非常に共感できる内容です。

同じAERAの記事には、調査捕鯨も「偽装」と見抜かれたが、鉄槌を下されても懲りない日本政府の姿の記事もあり、「世界の潮流などどこ吹く風、でいいはずがない。」と締めくくってあります。これも上記の長谷部選手のコラムに繋がってくるのですが、日本はもっと開放的になるというか、視野を広げる必要がありますね。視野が狭いと、目先の利益にしか頭が働かなくなるので、長い目で見たときに失うものに気が付かないのです。

FBで最近日本からミラノに来ている(正確には再来)日本人デザイナーの知人が、「こちらではよく日本の捕鯨や原発の話を質問される」みたいなことを書いていました。おいらもちょくちょく質問されるため、いろいろと本を読んで勉強したのですが、実際、日本の調査捕鯨は「偽装」だし、そもそも日本人が一般的に信じているほど国民的な歴史的食文化ではなかったのだと思っています。確かに日本の捕鯨自体は非常に歴史のある文化なんだけれど、昔の日本人が食べていたクジラは圧倒的に量が少なかったはずなんです。それが飛躍的に量を食べるようになったのは、遠洋、南極までクジラを取りに行けるようになった戦後の話で、給食のおかずになっていた時代なんだと思います。ある意味、まだ日本が今ほど飽食ではなかった頃なので、安いタンパク質源として重宝されていたのでしょうが、結構最近の話だということ。なので、捕鯨肯定派の人達が、さも大昔から当たり前に日本中で鯨が食べられていたかのように「民族の食習慣」説を振りかざすのも眉唾物なのです。

原発の問題もそうで、やはり火力発電は燃料費が掛かりすぎるので、電気代が高くなり、産業全体の国際競争力を低下させるため、ある程度原発も使わなければやっていけないなんて言うけれど、そういう人たちの理論には原発コストに、事故後の何百年にもわたる廃炉、管理維持作業や、環境汚染による被害などのリスクコストは入っていないんですね。そして今日も日本は世界の海を汚染し続けているのですが、そういう話は「見ざる言わざる聞かざる」なのが現在の日本。

こういう今の日本が抱える問題に共通しているのが、問題に関わる際の視野の狭さ。だから先のことは考えず、目先の利益を優先して動いてしまうのです。3.11はそういう日本のよくないところを見直す機会になるのかと期待したのだけれど、もうすっかり元通りだなあ。

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2014年05月13日

大きなイベントの話

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ミラノで来年万博が開催されます。食というか、未来の食材がテーマです。安全な食材。

現在、ミラノ郊外のローにある見本市会場近くの万博予定地ではパビリオン建設が進んでいます。元々万博誘致の際に企画されていた規模よりも縮小された万博になるようですが、それでも世界中から来場者がやって来ることには変わりないし、地元ミラノ、ロンバルディア地方への経済効果も期待されているイベントです。それが、最近万博関連の資金の流れや特定の政治家への賄賂疑惑で、イタリア国内ではちょっとしたスキャンダルになっています。

ここはイタリアなので、誘致の際の話と現実になる万博に誤差があっても、それもまた想定内という感じなんでしょうが、日本でもオリンピックゆうちに成功した後、メインスタジアムの建設を巡り、規模縮小の変更案、それのまた変更案とか、未だに決まらないのは興味深いです。今の日本を象徴しているような感じがしますね。もう20年、30年前の日本ではないという意味で。

現在、日本の著名な建築家達が、現状の国立競技場の修復案で新メインスタジアム建設を見直す運動をしているようです。建設予算は半分以下になり、環境や景観の破壊を抑えられるというメリットがあるとか。でも、ちょっとだけその案の画像を見たのだけれど、全然普通で、夢のない外観になってますね。ザハ・ハディッド案に比べると、1/100程度のインパクト。思うんだけれど、一流の、著名な日本人建築家達が本当に協力するつもりがあるのなら、ザハ・ハディッド案の原案を活かしつつ、その上で規模や立地条件の変更、補修する作業に手を貸すことも出来るんじゃないのかなあ。

今更全然違うメインスタジアムを作るって言うのは、おいらは違うと思うのです。公約を守らない政治家みたいな感じ。

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2014年05月08日

今年はW杯ですね。

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イタリアに限らず、ヨーロッパのカルチョ界はどこもシーズン終盤。優勝が決まった国もあるのだけれど、今年はW杯があるため、カルチョファンはまだオフシーズンになりません。イタリアはユベントスの優勝が決まっています。おいらはユベントスが優勝するたびにピザをご馳走しなければない約束の友人がいるのですが、彼がパドヴァに引っ越したため、ここ数年はご馳走する機会がありません。

その昔、日本がまだW杯に出場したことがなかった時代。おいらはイタリアで初めてW杯のTV観戦を楽しんでいました。ロベルト・バッジョがイタリア代表を牽引して決勝まで進んだアメリカ大会。結果的に決勝の延長戦後のPK戦でブラジルが優勝するのですが、イタリア全体が熱狂する雰囲気を体験し、皆で応援する、応援できる代表チームがあることをうらやましく思った記憶があります。

近年のW杯では日本代表も出場するので、おいらにも応援する代表チームが出来ました。特に今回のチームはレベル的に強豪とも結構いい試合ができそうな感じなので、ちょっと楽しみにしています。

イタリアはドイツ大会で優勝しましたが、最近は世界レベルでも目立てるような選手が少なく、地味な選手が大半です。そういう意味では、トッティやヴィエリが元気だった時代の方が派手な代表でしたが、逆にチームとしては今みたいな方が機能するみたい。優勝したドイツでのチームも、けっこう地味で、労働者代表なんてニックネームが付いていました。

中田選手がイタリア入りした時代は世界最高峰のリーグと言われたセーリエAの後退ぶりが悲しい状況なだけに、代表チームの奮起で存在感を示しておきたいイタリア・カルチョ界でもあります。

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2014年05月07日

青黒の靴の話

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ここ1年ほとんど更新していなかったので、もう少しマメに書くことにしようと思います。MilanoTimesの話です。以前は日課的に書いていたのだけれど、近年Facebookの更新に移行していたため、なかなか手が回りませんでした。もう一つ加えると、足も回りませんでした。でも、Facebookでは英語をベースにしているので、日本語を書きたい欲求がたまり、こちらにも時間を割り振れるようにしようと思い立ったところです。しばらくは続くと思います。

それで、以前書いたことを読み返してみると、去年報告したオーダーメイドの靴のその後も書かないままになっていたので、今回は完成品の報告など。

これが、なかなかに素晴らしい出来栄えで、世界に一組の、おいらの足にしか合わない青黒(正確には黒青)の靴が届きました。専用の袋も同色になっています。

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この靴を作るために訪れた工房で、制作者に「大事に履くよ、何か重要な会議とかがあるときにね」と言うと「それもいいけれど、誰か特別な女性に会うときに履くといいぜ」とアドバイスしてくれました。アン・ハサウェイと食事に行くときにでも履こうと思います。

注文した時の記事でも書きましたが、ここのお店では、イタリア代表のバロテッリの特注サッカーシューズなんかも作っています。

Scarpe Fatte a Mano su Misura
Piazza Tebaldo Brusato 10 Brescia
www.scarpefatteamano.com

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どうしてこのブレーシャの靴屋さんで靴を作ることになったかというと、このお店の娘さんがおいらの仕事場にインターンで来ていたのです。その縁でブレーシャまで足のサイズを測ってもらいに行き、おいらの足にぴったりの靴が出来上がったということです。靴の工房見学も興味深かったですよ。

彼女はその後結婚し、結婚式の際花婿がおいらのデザインしたモデルの靴を作って履いたと聞いていたのですが、結婚式の写真を見ると青黒ではなく青一色でした。そういえば、ブレーシャの(カルチョチームのユニフォームの)色が青でしたね。ともかく、稀に見る美男美女のカップルで、おめでたいことこの上なしですけれど。

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2014年05月06日

久しぶりにインテル観戦の話

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ミラン対インテルのデルビー観戦に、サンシーロスタジアムまで足を運びました。実際は足だけでなく、腕や頭も運んで来ました。だって、胴体とか忘れると、周りの人が気味悪がるからね。

今回は知り合いのインテル・ウルトラ(コアなファン)の人にチケットを手配してもらっていたので、インテルの応援はクルヴァと呼ばれる席に陣取りました。席というのは座るシートがあるという意味なはずながら、クルヴァでは試合中みんな立って応援するため、この席の上に立って90分の試合観戦してきました。

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ウルトラの人の指示で拍手をしたり旗を振ったりするのも面白いといえば面白いけれど、目の前で大きな旗を振られると、肝心の試合観戦が出来なくなります。グラウンドが見えなくなるので。
数年前にクルヴァで観戦した時も同じような感想を持ったことを思い出しました。それで、以後は中立的な位置で観戦していたのだけれど、忘れたころにこうやってクルヴァに戻って来るようです。ずっと前にはクルヴァの3階席で観戦していましたが、あそこはそれほどでもなかった記憶があります。一番コアなファンが集まる2階席があまり観戦向きではないようです。一度(だけなら)あの雰囲気を体験するのも悪いとは思わないけれど。

さて、試合はインテルが負け、来期のヨーロッパリーグ出場圏内でシーズンを終えるのに黄信号がともる結果となりました。どうもおいらがサンシーロに足を運ぶと、インテルは勝たないという状況がここ3、4年続いています。

今年は、インテル対アタランタ戦も観戦に行ったのですが、その時も引き分けでした。

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アタランタ戦には(なんと)記者としてスタジアム入りしたので、試合前の記者専用ブースでビュッフェ方式の軽食やワインで腹ごしらえし、試合後は監督の記者会見も覗いてきました。観戦席もテーブル付きの席で、じっくりと試合を観察できました。個人的には、クルヴァ観戦よりもこういう落ち着いた観戦の方が合っているようです。

それにしても、インテルがヨーロッパチャンピオンになった年からまだほんの数年なはずなんだけれど、今のインテルはとてもヨーロッパで目を見張るような活躍が出来る状況にはなく、ライバルのチームも含めてイタリアのリーグ全体の後退ぶりが顕著です。唯一ヨーロッパでもそれなりに戦えるのはユベントスだけだしね。
先日のイタリア杯決勝でのナポリのウルトラと警察のやりとりなんか見てても、イタリア・カルチョ界の抱える問題は根が深く、当分この状況が続きそうな気配です。残念ながら。

カルチョに限らず、イタリアという国自体が抱える問題でもあるんだけれどね、国際競争力の低下だとか、労働条件の劣化だとか。

ともかく、何とか来期からは、もう少し夢を見させてくれるインテルに期待したいと思っています。すぐにヨーロッパタイトルとかはムリでしょうが、もう少しセーリエAの優勝争いに絡んだって誰も文句は言わないはずだから。

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